群青色らぶろぐ

『あなたの暇つぶし』をコンセプトに日々思っている色々なことを自由に語るブログ

和傘職人を訪ねて~前編

ふと、高校3年生の夏を思い出しました。

高校3年生と言えば進路を決める大事な時期だったのですが、

お勉強が嫌いな私は特に何も考えることなく毎日遊びほうけていましたw

 

何の気なしにテレビを見ていたら(何の番組かは覚えていませんが)、

番傘(和傘)の『青梅傘』を作っている人が出ていました。

おじいちゃんでしたね。

 

『もう作っている人は私しかいません』

 

おじいちゃんのその言葉を聞いた時、私の中で変なスイッチが入りましたw

 

この伝統を絶やしてはならない!

 

勝手に使命感スイッチが入ったのですw

 

 

元々モノづくりが得意であり、また大好きでした。

特に進路も決まっていなかったし、職人もいいな。

よし、和傘職人になろう!って思考になったんですね。

 

 

しかし、そのおじいちゃんがどこぞの誰かがわからないままテレビが終わり、

(まぁ恐らくは聞き逃したのでしょう)

今思えばテレビ局に問い合わせでもすればよかったのでしょうけれど、

なぜか当時はそんな発想が出てこず・・・。

 

(20年以上も前のことなので、今のようにスマホで何でも調べられる時代ではありませんでした・・・)

 

 

その後、私はおじいちゃん探しの旅に出たのですw

翌日だったか、翌々日だったか・・・居ても立っても居られず、すぐに行動に移りました。

思い立ってから動くまでが早い性格なんです。

 

しかし、青梅市で青梅傘を作っているという情報しか持っていませんでした。

「とりあえず、和傘屋さんに行こう」と思い、

和傘屋さんがありそうな浅草に向かいました。

(これも今思えば、だいぶざっくりした考え方w)

 

仲見世をウロウロして和傘を扱っているお店を発見!

お店の人に聞いてみました。

青梅傘を扱っているか?青梅傘の職人さんがどこに居るか知っているか?

しかし、たいした回答が得られず・・・

青梅市にいるみたいだね」って知っていることしか聞けませんでした。

 

この日はただの浅草観光で終わってしまった私・・・残念。

 

 

その翌日だったか、翌々日だったか・・・今度は青梅市役所に電話してみました。

青梅市内で青梅傘という和傘を作っている職人さんがいると聞いたのですが、伺いたいのでどこにお住まいか教えていただけませんか?」と。

 

お役所の人が電話をかけてきた謎の人に個人情報を教えるはずもなく・・・w

(↑これは当然ですねw)

ただ、青梅駅の近くということは教えてくれました。

当時の私はこの情報だけでもありがたく、また青梅駅の近くという情報だけでなんとかなるという変な自信が湧いたんですねw

 

 

その翌日だったか、翌々日だったか・・・青梅駅に向かいました。

青梅駅に降り立った私、まず交番を探しました。

交番で事情を話すと、多分あの人かなぁって感じで、意外にも場所を教えてくれようとした警察官。

しかし、道のりがそこそこありすぎて警察官もはっきり覚えておらず、伝えきれなくなり、次の交番の場所を教えてくれました。

「そこの交番でまた聞いて」と。

 

私は青梅傘のおじいちゃんに近づいているような気がして、歩が進むにつれ興奮度が高まっていったのを覚えています。

 

次の交番に着いて事情を話すと、そこからの道を教えてくれて、そんなに時間がかからず目的地に到着しました。

 

 

今も思い出すと現地に着いたときのドキドキがよみがえります。

あぁ、ここなんだ、やっと着いた・・・

 

「ごめんください」の声が出るまで少し時間がかかりました。

 

 

 

続く