信号機のない横断歩道での交通ルール
信号機のない横断歩道で、横断したくて待っているのに、全然車が止まってくれずなかなか横断ができない・・・なんて経験ありませんか?
信号機のない横断歩道を歩行者が横断しようとしている場面で、なんと9割以上のクルマが一時停止していないそうです!
(JAFの全国調査の結果として発表されている数字です)
ここで今一度、道路交通法を確認してみましょう。
道路交通法第38条に記載があります。
◎横断歩道等に歩行者等がいないことがあきらかな時は、そのままの速度で進行できます。
◎横断歩道等に歩行者等がいるかいないかあきらかでない時は、横断歩道の直前で停止することができるような速度で進行しなければなりません。
◎横断歩道等に横断中または横断しようとしている歩行者等がある時は、横断歩道等の直前で一時停止し、歩行者等の通行を妨げないようにしなければなりません。
はい、と言うことは、信号機のない横断歩道では歩行者等がいる場合には止まらないといけませんね。
普段、教習生さんにもお伝えしていることなのですが、人がいたらとりあえず止まりましょう。
渡ると思わなかった、渡る様子が見られなかった、渡るか渡らないかわからなかった・・・等の理由により、人がいても止まらないドライバーがいますが、その横断歩道を使って渡るかどうかはその人が判断することであり、ドライバーが勝手に判断することではありません。
また、信号機のない場所で停まると後続車に追突される恐れがあるからとか、逆に後続車がいないから自分のクルマが過ぎた後に渡ってもらえばいいとか、自分が停まっても対向車が停まらないからむしろ危ないからとか・・・そんな理由も単なるドライバーの怠慢ですよ。
何のために道路交通法という交通ルールがあるのでしょうか。
いいですか、
ルールを守ることによってルールに守られているということを忘れないでください。
信号機のない横断歩道で直前に歩行者に気付き、急に速度を落としたらそりゃぁ追突事故の恐れはありますよ。
ならば、歩行者を守りつつ事故にあわない運転をするように努めてみましょう。
信号機のない横断歩道は突然現れることはそうそうありません。
この先に横断歩道がありますよという表示があります。
↓これです。
見たことありますよね?
ひし形の表示です。
この表示を見かけたら、その先に信号機のない横断歩道が待っていますので、状況により速度を変えないといけません。
後続車の有無を確認して、自身が減速した時に追突されないように、早めのブレーキで後続車に注意を促しましょう。
自分自身が交通事故を起こさない運転はもちろん、事故にあわない(起こさせない)運転(自己防衛的な運転)に努めることも大事です。
私は普段から、身をもってみんな(不特定多数)に交通ルールを教えよう!という変なクセがあるために、信号機のない横断歩道ではクルマが来ていても渡り始めますw
万が一の時、歩行者である私ではなくドライバーに非がある状況ですので堂々と渡ります。
一緒にいる友人には「危ないよ!」と止められることもありますが、危ないのはどっちでしょう?
交通ルールに頑固な私を轢かないように、信号機のない横断歩道では歩行者の存在を確認して、状況にあわせた速度づくりに努めるようお願いいたします。